ごあいさつ

我が国の現状

「我が国は、先進国の中で、少子高齢化のトップを走っております。その特色は大きく2つです。

その第1には、人口が益々減少し、20数年後の2040年代後半に1億人を切り、その後も減少傾向が続きます。特に、問題なのは、社会活動を支える屋台骨となるべき生産年齢人口の減少が著しいことです。

その第2は、「人生100年時代」といわれるように、平均寿命が延びて皆、長生きするということです。50代後半に定年退職する自衛官にあってはマラソンの折り返し点を過ぎたあたりで転職を余儀なくされることを意味し、退職後もまだまだ人生が続くことを意味しております

元自衛官の再々就職を応援する会」の立ち上げ

私達・陸海空自衛官OB有志は、定年後に再就職し、60歳を超えたあたりで、第2の人生を終えた元自衛官達が新たな職探しに苦労している姿を見て、何とかお手伝いできないだろうかと任意団体である「元自衛官の再々就職を応援する会」を立ち上げました。

細々と活動しているうちに、困っているのは再々就職を目指す元自衛官達だけでなく、任期満了退職自衛官の約半分、定年退職自衛官の約3分の1は、何らかの理由で公的援護組織を利用しない現実や再就職後の定着率も決して高くないことも知ることとなりました。

時代が大きく変化する中にあって、自衛官の退職後の就職援護は、様々な問題が顕在化し、今後、益々拡大する傾向にあります。一方、事柄の特性上、その解決策を公的組織や手段に頼ることにも限界があるのは明らかです。

生涯自衛隊ファミリー

そこで、私達OB有志は、募集と援護は不離一体、人を大事にする自衛隊をアピールできれば、厳しさを増す募集にも寄与できると考え、「生涯自衛隊ファミリー」を目指して、公的援護組織の周辺をカバーする「退職自衛官の再就職を応援する会」に拡充することを決意し、活動を広げてきました。

「応援する会」は、多くの心ある理解者に支えられ、かつ、趣旨に賛同し、強い意志を持って積極的に活動するOBも増え、退職(元)自衛官の再(再々)就職の直接的な応援のみならず、現役自衛官への啓蒙活動(援護講話)、資格取得支援、就職情報提供などに至るまで活動範囲を広げ、逐次拡大傾向にあります。

その延長で、「応援する会」は、退職自衛官の就職援護に関連する様々な情報提供・情報交換の場として「ホームページ」を開設することに致しました。本活動は、あくまでOB有志によるボランテイア活動です。資金もなく、「ホームページ」も最小限の機能しか保持していませんが、多くの皆様のご理解とご協力を賜りながら、のちのちに「あのホームページが原点だった」といわれるような「広場」、つまり「応援する会」の「1丁目1番地」にしたいと考えております。

世話人一同より